Web集客を加速させるためには、あなたのサービスやお店を宣伝してくれる、ホームページ(Webサイト)が必要不可欠ですよね。
しかし、本格的なホームページを作るとなると、自分では無理だし、制作を依頼すると高額…。
「簡単にホームページが作れる、jimdoやWixでとりあえず作った」という経営者さんも多いのではないでしょうか。
今回は、WordPressでホームページを作るメリットとデメリットについてまとめてみました。さらに、jimdoとWix、WordPressの違いも解説します。
こんな方におすすめの記事です
- ホームページを依頼する予算がない
- WordPressでホームページを作ってみたい
- 無料のホームページが使いづらい
- jimdoやWixとの違いが知りたい
WordPressって何?

WordPress(ワードプレス)とは、無料で本格的なブログやホームページが作れる、Webサイトの管理システム(オープンソース)のこと。
WordPressのシステムは、CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)と呼ばれていて、Webやプログラミングにくわしくない初心者でも、簡単にブログの更新やホームページが管理できるシステムです。
こちらは、2020年1月時点の世界における各CMSシェア率です。

引用:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management
WordPressは、世界中のCMSのなかでも、断然No.1の普及率。Webサイトの約38%が、WordPressで作られているんですよ!
WordPressは使いやすい?
WordPressはもともとはプロ向けのツールなので、他の無料CMSに比べても拡張性があり、カスタマイズがしやすいのが特徴です。
世界中で圧倒的なシェア率を誇るWordPressですが、メリットはもちろんデメリットも存在します。
WordPressのメリット
- 無料で使える
- 独自ドメインが使える
- カスタマイズしやすく
- 自由度が高い
- ブログやページの更新が簡単
- おしゃれなテンプレート(テーマ)が豊富
- SEOに強い
- 無料でも広告が非表
WordPressのデメリット
- サーバー代・ドメイン代は必要
- 簡単といえど、ある程度の知識は必要
- サポートはメールのみ
WordPressのメリット

WordPressのメリットは7つあります。
無料で使える

WordPressのシステムは、無料で使うことができます。
サーバーやドメイン代は別途必要(後で詳しく解説します)になりますが、WordPressのシステム自体は無料。いくつホームページを作っても、追加料金などはかかりません。
「jimdo」や「Wix」といったホームページ作成サービスは、「無料」と銘打ってはいるものの、自由度の高いホームページを作るためには、有料プランに加入しなければならない場合もあります。
独自ドメインが使える
独自ドメインとは、世界にひとつだけのオリジナルなドメイン(ホームページの住所)のことです。
たとえば、
https://www.〇〇○○○.com (世界で最も登録数が多いドメイン)
https://www.〇〇〇〇○.jp (日本の会社によく使われるドメイン)
https://www.〇〇〇〇○.net (ネット関連のサイトに多いドメイン)
ドメイン一つで、お店の信頼感が高まったり安心感を与えられるため、ホームページ制作においても、非常に大切な要素ですね。
WordPressでは、全てのホームページにおいて独自ドメインを使用します。
いっぽう「jimdo」や「Wix」でも独自ドメインが使用可能ですが、有料プランのみになります。
たとえば、「jimdo」の無料プランの場合、「https://〇〇○○○.jimdofree.com」のように「jimdo」という社名がガッツリ入ります。
カスタマイズしやすく自由度が高い
WordPressはカスタマイズが自由自在に行えるので、オリジナルのかっこいいホームページが作りたい人にも非常に向いています。
さらに、プラグインを追加すれば、「申込フォーム」「商品カート」「クレジット決済」「予約システム」など、あなたのサービスやお店に合わせた機能を簡単に追加することができます。

WordPressは、カスタマイズなしでも、自分の好きなテンプレート(テーマ)を選べば、それなりに見栄えの良いホームページを作る事も可能ですよ。
ブログやページの更新が簡単
WordPressはもともと、ブログのように簡単に記事の投稿や更新ができるCMSです。
そのため、書いたブログ記事やページを、すぐに更新することができます。文字の入力と画像の貼り付けさえ出来れば何とかなるのもWordPressの魅力です。

一般的に広く使われている「ホームページ」は、1ページずつHTMLページというものを制作していかなければいけないため、プログラミングの知識が必須です。
さらに修正したい場合や更新したい場合も非常に手間がかかります。 その点WordPressは、間違いに気づいたらすぐに修正できるほか、書きたい記事をすぐに書いて更新することも、ページを付け足すことも簡単に行えます。
おしゃれなテンプレート(テーマ)が豊富
WordPressには「テーマ」と言って、サービスやお店に最適なサイトデザインが選べるテンプレートが充実していることも特徴。

もともとWordPressに備わっている、無料のテーマもおしゃれですが、さらに有料テーマを使うと、カスタマイズなしでも美しいホームページを作り上げることが可能です。
たとえば、こちらは「TCD」が販売している有料テーマです。

「エステサロン向け」や「飲食店系」「ECサイト」「クリニック系」など、それぞれの業種に合わせたテーマが、約70テーマほど揃っていたりします。
TDC
SEOに強い
SEO(Search Engine Optimization)とは、Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンを通して、Webページの評価を上げ、上位に表示されるように最適化することです。 これを「検索エンジン最適化」ともいいます。
あなたのお店やサービスのWeb集客を考えた場合、多くの人にホームページを見てもらう必要がありますよね。
そのためには、ホームページがSEOに強く検索上位に表示されやすいことが重要です。
以前、Googleの検索エンジンを開発する部門の責任者、マット・カッツ氏は、WordPressについてこんなことを語っていました。

WordPress is a great choice. WordPress automatically solves a ton of SEO issues. WordPress takes care of 80-90% of (the mechanics of) Search Engine Optimization (SEO)) (訳) ワードプレスを選ぶことは非常に良い選択です。 ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれます。 ワードプレスは、SEO(サーチエンジン最適化)の手法の80%~90%に対応するように作られています。
引用:Matt Cutts、「WordCamp San Francisco 2009」より
Googleのマット・カッツ氏も認めるほど、WordPressのSEO効果が高い。つまりは、「検索においても上位表示がされやすい」ということなのです。
さらにWordPressには、あらかじめSEO対策が設定されていたりするため、ホームページを立ち上げた後に、細かな設定や修正がしやすいこともメリットです。
無料でも広告が非表示
WordPressの良いところは、無料なのにホームページに余計な広告が表示されないことです。
「jimdo」や「Wix」 、さらに無料ブログで人気の「アメブロ」などは、無料でホームページやブログが作れる場所を提供する代わりに、あなたのホームページに広告をのせるスペースを確保することで、運営会社が収入を得るシステムです。
たとえば、こちらは「アメブロ」ですが、サイドバーや記事下など、ページ内の1番いいポジション(最もクリックされやすい場所)にすでに広告が陣取られている場合があります。

WordPressはこの点、自分で広告表示を設定しない限り不要な広告は表示されないのがメリットです。
WordPressのデメリット

お店やサービスのホームページ作りにも優れたWordPressですが、もちろんデメリットもあります。
サーバー代・ドメイン代は必要
WordPressを開設するためには、「レンタルサーバー」と「独自ドメイン」が必要です。

サーバーとは、簡単に言えば WEB 上の「土地」です。土地が無ければWordPressという「家」は建てられませので、まずはレンタルサーバーで「土地」を借ります。
独自ドメインのは、いわばWEB 上の「住所」です。住所が無ければ、誰もあなたのホームページにたどり着くことができません。
そのため、WordPressでホームページを作るなら、必ずレンタルサーバーと独自ドメインが必要になります。
WordPressを開設するために、かかるレンタルサーバー代と独自ドメイン代はこちら。
独自ドメイン取得代 | 約1,000円 / 年間 |
レンタルサーバーの初期費用 | 約3,300円 / 初回のみ |
レンタルサーバー月額料金 | 約1,300円 /月(初回最低3ヶ月分) |
初期費用合計 | 約8,200円 |
WordPressを開設するためには、初期費用として約8,200円が必要です(時期により価格が変更されている場合があります)。
月に換算すると、大体ですが1,300円ほどは必要になるので、留意しておきましょう。
簡単といえど、ある程度の知識は必要
WordPress(ワードプレス)はPHPという言語で作られています。 WordPressだけで使用できる独自のPHPプログラムを「テーマ関数」といいます。

テーマをカスタマイズせずに、そのまま使用するだけであれば、WordPressはむしろ簡単です。
しかし細かなカスタマイズや独創性のあるホームページを作成したい場合は、ある程度プログラミングの知識は必要でしょう。
サポートはメールのみ
WordPressのサポートはメールのみです。

分からないことがある場合は、WordPress利用者専用の「フォーラム」で質問するか、自分でググって調べるほかありません。
また、WordPressを使っていて、万が一トラブルが起きた場合も、電話をしてすぐに解決できないのがデメリットです。
まったくのネット初心者の方には、少々難しいかもしれませんね。
ほか無料CMSとWordPressを比較
これまで述べてきた「 jimdo(ジンドゥ)」や「 Wix(ウィックス)」などの無料CMSとWordPressは、いったい何が違うのか比較してみました。
Word Press | jimdo | Wix | |
費用 | 無料 | 無料 (有料4プラン) |
無料 (有料7プラン) |
広告 非表示 |
○ | × (有料プランで可能) |
× (有料プランで可能) |
ビジネス・ 商用利用 |
○ | ○ | ○ |
独自ドメイン 利用 |
○ | × (有料プランで可能) |
× (有料プランで可能) |
301 リダイレクト |
○ | × (有料プランで可能) |
× (有料プランで可能) |
無料で公開できるページ数 | 無制限 | 不明 | 無制限 |
テンプレート・テーマ | 500種以上 | 40種以上 | 500種以上 |
バックアップ | ○ | △ (推奨ツール) | × |
サポート | △ (メールのみ) | △ (メールのみ) | △ (メールのみ) |
SEO | ○ | △ | △ |
レスポンシブ デザイン |
○ | ○ | ○ |
このように比較してみると、WordPressが圧倒的に有利なことがわかりますね。
「 jimdo(ジンドゥ)」や「 Wix(ウィックス)」をWordPressと同じ条件で使うとなると、有料プランを契約する必要があります。
有料プランの月額は、プラン内容にもよりますが、約1,000円〜5,000円 / 月ほどかかります。
資産となるホームページはWordPressがおすすめ
無料で簡単に作れるCMSはさまざまありますが、それらのほとんどは、その運営会社のサービスが終了してしまえば、今まで積み上げてきたページやブログが一瞬で消えてしまう可能性もあります。
さらにいうと、Twitter、Facebook、LINEなどさまざまなSNS などもありますが、それらのメディアは、一時的なコミュニケーションのツールでしかありません。
WordPressの場合、記事を積み上げたりページを日々更新することで、どんどんストックされていく、いわゆる「資産型のホームページ」になるわけです。
SNSのような瞬発的な爆発力はありませんが、将来ずっとあなたがビジネスを続けWeb集客していくのであれば、WordPressはあなたのお役に立てるはずですよ。
