結論からいってしまうと、Web記事は記事構成の段階で8割がた決まる!といっても過言ではありません。
逆を言うと、記事構成のつくり方さえマスターすれば、googleさんにもユーザーにも評価される記事がスラスラと書けるようになります。
この記事で解決できること
- 記事構成ってなんぞや?がわかる
- 記事構成の具体的な作り方がわかる
- ユーザーニーズを満たした記事が書けるようになる
- 記事をスラスラと書けるようになる
実際にこの記事をモデルに、記事構成の具体的なつくり方をくわしく解説していきます。
一緒に始めましょう。
記事構成が超重要な理由

私は先日こういったツイートをしました。
土台やフレームがしっかりしていないと、家やビルはグラつきやがて倒壊します。
ライティングもしかり。記事構成がしっかりしていないと、文章が揺らぎがちで、ユーザーは問題解決できずにすぐに離れる。
記事を書くときは、記事構成が最重要で1番時間を費やすべき。
— 野呂靖子★のろここ@フリーライター「WEBMA CLIP」の人 (@noro_coco) March 30, 2020
基礎や土台、フレームが強靭でないと家やビルはそもそも建ちませんよね。
ライティングも同じく、土台となる記事構成がしっかりしていないと、ふわふわとしたあいまいな記事になりがちです。
記事構成に時間を費やすことで以下のことがスムーズに解決できるようになります。
記事構成のメリット
- 記事全体の流れを把握しやすくなる
- ユーザーの悩みを明確化しやすくなる
- おかしな部分を見つけやすい
- 執筆の時間を大幅にスピードアップできる
ゆらがない記事をつくるためにも、記事を書く時は土台(記事構成)に1番多くの時間を費やしましょう。
記事構成をつくる前にいま一度考えよう
記事構成というか、記事をつくる前に考えて欲しいことが2つあります。
どんな目的でその記事を書くのか
ユーザーにどんなアクション(行動)を起こして欲しいのか
おすすめする商品を購入して欲しい。SNSでシェアして欲しい。いろいろあると思いますが、ゴールの見えない記事は、目的地がわからない旅のようなもの。
記事構成をつくる流れは3つ
そろそろ本題に入りましょう。 記事構成をつくる大きな流れとしては3つ。
【記事構成の流れ】
ペルソナの設定
↓
ユーザーの悩みを分析
↓
記事構成を作る
この流れに沿って順番に解説していきます。
Web記事の構成のつくり方その1:ペルソナの設定

まずはじめに、これから書く記事のキーワードが決定しているという前提で解説していきます。
キーワードが決まっていない、という人はまずはキーワードを決定しましょう。
ちなみにこの記事のキーワードは「Web記事 構成」です。このキーワードで検索してくる人物像を想定していきます。
ペルソナとは
Webマーケティングなどでよく使われるのが「ペルソナ」。 「ペルソナ」とは「架空の人物像」のことです。
自分の記事を読みそうな人を、あたかも実在する人物のように、名前、職業、年収、ライフスタイルなどを細かく設定します。
似たような意味合いに「ターゲット」がありますが、「40代・女性」のように「ペルソナ」よりもざっくりとしたイメージです。
ペルソナを設定する理由
①より詳細にユーザーの悩みにアプローチできる
例)来月親友の結婚式があり、なるだけ早く痩せて招待されたい30歳の歯科助手。仕事が忙しいからダイエットサプリを検討している。
②本質の悩み以外の部分からもアプローチできる
例)実は痩せてきれいになって親友の結婚式で、独身男性と巡り会いたい→手っ取り早く忙しい女性も行けるエステと婚活アプリもおすすめ。
ペルソナを設定する理由がわかったところで、実際にあなたの記事のペルソナも設定してみましょう。
ペルソナ設定の仕方
実際にペルソナを設定する際は、以下のようなシートを作っておくと便利です。(もちろんメモ書きでもOK)
この記事を読むペルソナを設定すると、こんな感じになります。

のろここ ペルソナを細かく設定するのが難しいという人は、自分の身の周りにいる身近な人を思い浮かべてみるのもいいかもです。
ここまでユーザーを絞り込めたら、次のパートにうつりましょう。
Web記事の構成のつくり方その2:ユーザーの悩みを分析

さらに「ペルソナ」の悩みを深掘りしていきましょう。
「Web記事 構成」で検索した人が、実際にどんな悩みを抱えているのか知るためには、以下の2つの方法がおすすめです。
Yahoo!知恵袋で分析

まずひとつ目は「Yahoo!知恵袋」で分析する方法です。
「Yahoo!知恵袋」はお悩みの宝庫!毎日いろんなジャンルのお悩みが投稿されています。
実際に、検索窓に今回のキーワード「Web記事 構成」と入れてみると、こんなお悩みがありました。
引用元:Yahoo!知恵袋
こういった、キーワードに対する潜在的なニーズやリアルな声が聞くことができ、悩みを記事に反映できるようになります。
競合サイトで分析
もうひとつは「競合サイトの記事を分析する」です。
キーワード「Web記事 構成」で出てきた上位10位くらいまでのサイトを、くまなく分析しましょう。
なぜ上位表示されている競合サイトを分析するのかというと
Googleからの評価が高い
↓
ユーザーからの評価も高い
↓
ユーザーの悩みを解決している
サイトだと言えるからです。
競合サイトの分析方法
キーワード「Web記事 構成」で検索して表示されたら、上位10位くらいまでの競合サイトを見てみましょう。
競合サイトを分析するポイントは 「どんな問題を解決しているのか」という部分にフォーカスして分析することです。

競合サイトを分析するときは、Googlechrome(グーグルクローム)のシークレットウインドウで検索するのがおすすめです。

通常モードのウインドウは、ユーザーに合わせて検索ランキングを変更する「パーソナライズド検索」の影響を受けるので、自分のニーズに合った検索順位に変換されています。
「パーソナライズド検索」の影響を受けずに、本当の順位を調べるためには「シークレットウインドウ」で検索するのがおすすめ。
通常ウインドウの右上の矢印ボタンをクリック→「新しいシークレットウインドウ」で、シークレットウインドウが開きます。

Web記事の構成のつくり方その3:記事構成を実際に作ってみよう

お疲れ様でした。ここからようやく本番の記事構成をつくるパートです。
あとちょっとです。がんばりましょう。
実際のシートに記事構成を落とし込むとこんな感じになりました。

このパートでは、以下のような流れで行います。
記事の入れ方の手順
- 見出し・リード文を先に決める
- 本文の内容をさらっと決める
- ボトム(まとめ)はCTA(コール・トゥ・アクション)を意識
見出し・リード文の作成
記事構成を作るときは、見出しとリード文から先に決めましょう。
見出しの決め方
見出しを決めるときは「ユーザーの悩みに対する答え」を見出しにしていくとスムーズです。
例)
悩み:2週間後にはハワイ旅行。デブすぎてこのままじゃ水着になれない。手っ取り早く痩せられる方法が知りたい。
↓
答え(見出し)
明日までに細くなりたいならエステ1択
↓
答えの詳細1(小見出し)
エステマシンなら即効でカラダに変化
↓
答えの詳細2(小見出し)
自分の体質に合ったエステマシンが選べる
リード文(導入部分)は問題→結果→根拠
リード文(導入部分)とは、タイトル直下にくる最初の文章のことです。
この記事でいうと以下の部分。

「リード文」ひとつで、ユーザーが離れるか読み進めるかが決まると言っても過言ではない重要なパーツです。
リード文(導入部分)は基本的に以下のパターンで書くと、続きが読みたくなる文章ができあがります。
リード文の書き方
問題提起(悩みを具体化)
例 )ダイエットをしてもいつもリバウンドばかりでうんざりしていませんか?
結果の明示
例 )(この記事を読めば)3週間でリバウンド知らずのメリハリボディが手に入る方法を知ることができます。
根拠
例 ) この方法は実際に私が体験して成功した方法です。1年たった今もリバウンドなしですよ。
ここまで進めたら、いよいよ本文です。
本文の内容を考える
本文は見出しや小見出しの詳細を説明する部分なので、ダラダラと単調になりがちです。
次のことに意識しながら書き進めていきましょう。
3~4行に一回改行を入れる
ダラダラと長い文章は飽きられやすい。スマホで見た時に3~4行で改行されるように書こう。
専門用語やむずかしい漢字はなるべく使わない
そもそも「読む」という意識の低いWebユーザーは、むずかしい言葉や漢字が苦手なので読んでいて疲れます。
リズムよく最小限の文字数でまとめる
同じ語尾を連続して使わない。ひとつの文章をなるだけ短くなど意識。ユーザーは問題解決したいだけなので、余談はなるだけ入れないのがポイント。
ボトムはCTA(コール・トゥ・アクション)を意識する
ボトムは、記事の1番最後「まとめ」の部分ですね。
まとめで意識したいのは、
ユーザーに目的のアクション(行動)を起こしてもらうこと
冒頭でも言ったように「SNSにシェアしてもらいたい」「商品を購入してもらいたい」「メルマガに登録してもらいたい」など、目的があって記事を書いているはず。
SNSシェアや商品の購入を誘導する、まとめの文章を考えよう。
本文の内容を箇条書きで締めくくる
結果をもう一度提示する
実際に記事を書いていこう

お疲れ様でした。
記事構成は一番時間がかかりますが、あとは記事構成に沿って記事を作成。文章に肉付けしていくだけでOKです。
記事が書き終わったら推敲( すいこう)しよう
記事が書き終わったら、自分の書いた記事を推敲(すいこう)しましょう。
推敲(すいこう)とは 詩文の字句や文章を十分に吟味して練り直すこと
<例>推敲を重ねる・何度も推敲する 昔の中国の詩人が自作の詩句である「僧は推す月下の門」について、「推す」を「敲(たた)く」にするべきか思い迷って文学者に相談し、結局「敲く」にかえたという故事から生まれた言葉
引用元:デジタル大辞泉(小学館)
ようは、文章がもっと良くなるように、変な部分や間違っている部分を修正しながら完成させるのが推敲(すいこう)です。
推敲(すいこう)のポイント
①時間を置いてから記事を読んでみる
夜にラブレターを書いて朝読み返してみたら「ちょー小っ恥ずかしい」というアレです。時間をおくことで冷静になって読み返せます。
②声に出して読んでみる
声に出して読んでみてなんだかリズムがイマイチ、と感じたら修正してみましょう。
③人に読んでもらう
人に読んでもらうことで、自分では気づかなかった誤字脱字や読み違いを見つけやすくなります。 これで晴れて記事が完成です。
お疲れ様でした。
まとめ:記事構成に8割の力を注ぎ込もう

この記事で解説してきた記事構成のつくり方を実践すれば、ライター初心者であってもユーザーのニーズに沿った記事をスラスラと書くことができます。
もう一度おさらいしてみましょう。
記事構成~完成までの流れ
- ペルソナの設定
- ユーザーの悩みを深掘り
- フォーマットに沿って記事構成を組み立てる
- 記事を書く
- 推敲(すいこう)する
慣れないうちは、記事構成をつくるだけでも何時間もかかってしまうかもしれません。
とはいえステップを踏んで順番通りに記事構成をつくりあげれば、その後の執筆作業が簡単。
さらに、ユーザーの悩みに寄り添った「読まれる記事」を書けるようになります。
本気でWebライターを目指したい人は、ぜひここで紹した記事構成のつくり方を実践してみてください。
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